色の不思議|丸昭株式会社 京染呉服製造卸

色の不思議
2013年12月24日(火)

竜田姫が日本列島を赤く染め上げ 
秋の大仕事を終え
晩秋を告げる木枯らしが吹き
美しい葉を落とし
本格的な冬の到来です。
紅葉の赤、 黄色、 緋色と
燃えるような木々の素晴らしい色合いと季節の移ろいに感動する日々です。
では、なぜ?
赤色、黄色に見えるのでしょうか。
いつも親しくさせていただいてる
精神科医でもあり脳科学のエキスパートである
先生に先日伺ってみました。
燃えるような赤いモミジは葉っぱのなかにある
アントシアン
という物質が
太陽の可視光線の
赤だけ
を反射するから赤く見えるだけ。
また
見事な銀杏の黄色は銀杏の葉っぱなかにある
カロチノイド
という物質が
太陽の可視光線の
黄色だけ
を反射するから黄色にみえるだけ。
つまり
モミジにも銀杏にも
色は無く
それどころか
私達が来ている着物や洋服にしても
世の中にあるすべての物に
色は無く
人の目に飛び込んでくる
全ての色は
そのものの色ではなくて
<光の反射>
で、それを脳がそのように意味づけしているだけなんだよ。
と。
考えられないことですが
この世に色が存在しないとなると味気ない世界になりますし
確かに
夜の暗闇では真っ暗で良く見えません。
色の正体は光で
この世に存在する
全ての生命に必要不可欠なものになります。
 
脳内に光の反射を色として識別する機能を搭載しているとなると
やはり心身における色の影響力ははかりしれません。
 
 
たとえば
武田信玄の騎馬隊も赤を武具の基調の色にしたといわれています。
赤にはアドレナリンを分泌させ、
活気や闘志を湧かせる作用があるとされてます。
戦国時代の科学的な裏付けも無い時代に色の効果を使用しているとなると
やはり
人間の脳が無意識に色の効果を理解していたんですね。
また
赤(紅)色は体を温める効果もあり
特に昔の紅い色の染料ベニバナには
体を温める効果があり
女性が紅色を着ることは
婦人病予防につながる効用もあったということです。
お雛様や女官は赤い長袴をはいていますし
私達が子供の頃着物を着る際には御襦袢はよく赤を着せられました。
色には感情や体調
また
心理作用に大きく影響し
時代を超えて受け継がれてきた人々の計り知れない多くの智恵が詰まっているのですね。
 
せっかく人間の脳は
特定の色への感受性を与えられているのですから
色を効果的に使いたいものです。
出かける所 
出会う人
考えながら
その日に相応しい着物の色合わせを楽しむのも
お・も・て・な・し 
の精神につながりますね!
 
年末年始には
人々に安らぎを与えるとされている
ピンク色のきものをきてみようかしら!
いえいえ!
ピンク色には
女性ホルモンを活性化させ
若返る
ともいわれてますから
私にはこちらが重要かもしれません(笑)
では、みなさま
素敵なクリスマスを
お過ごしください。